こんなにいるのか・・・ジョロウグモの採集力に脱帽


前日は終日、冷たい雨で、この日も午前中はほとんど陽が差さず、虫はぜんぜん動きません。

木を叩いたら、アミが濡れるし、やや手持ち無沙汰な午前中でした。7月のオールナイトもそうでしたたが、条件の悪いときに有意義な時間をすごすことも、大切な「生きる力」ですよ。

自分は、ジョロウグモの獲物を見て回ったり、ふだんはスルーしている直翅類の写真を撮ったりしました。低温時にはおとなしいので、撮影がしやすいです。みんなは、どうだったかな?

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公園入口にて、チョウセンカマキリさん、朝のごあいさつです。(撮影:清水くん)
で、ジョロウグモです。
秋の林縁には、丸々と太ったジョロウグモが、たくさんいます。
食べ終わったら捨ててしまうので、網にかかった虫をすべて確認できるわけではないですが。
その採集力、けっこう、すごいです。
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いちばん多かったのは、センチコガネ。公園入口から林間広場までで、5個体いました。
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ヒメクダマキモドキ。これも数個体。
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ホタルガです。2個体ありました。飛んでる姿は、1匹も見なかったです。
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なんと、オオフタホシマグソコガネ。いるんですね。
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こちらは、ムネアカセンチコガネ。(撮影:清水くん)
マレーゼやFITが至るところに置いてある感じ。
きっと、ものすごい数の虫が、捕食されてるんでしょうね。
今日は、中間テストの子も多くて、参加者6名。
林間広場で集合のあと、展望広場へ向かいます。
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遊歩道も、ひんやり、ひっそりしています。
擬木の上の虫も、少ないです。
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アシジマカネタタキです。淡路島!って感じです。
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ヒメクダマキモドキ。瀬戸内側に多い虫です。
この脚は、何を主張してるんでしょう?
展望広場の桜の葉は、だいぶ色づいています。
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見るからに、虫、いなさそう・・・
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どこにでもいるホシササキリ。人気のない虫です。
ふだんは、跳ねまわってなかなか写真が撮れません。
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ヤマトシジミ。気温が低いときは、体を温めようとして、翅を開いてくれます。
スルーされていますが、きれいなちょうちょです。
さて、正午頃からは、一転、青空が広がってきました。虫も動き出します。
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刈られた枯れ草上には、コカマキリが多かったそうです。
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イチモンジセセリ。花を訪れるチョウも増えてきました。
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ウラナミシジミ。
イシガケチョウいましたが、だれも採れませんでした。
先月に引き続き、ヤクシマルリシジミもいました。
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晴れてきて、センチコガネも、飛び始めました。
こっちのアミに入れてやらないと、ジョロウグモにつかまってしまいます。
淡路島のセンチコガネはこんな色なので、敬意を表し「アワジシマセンチコガネ」と呼びます。
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林間広場のアラカシに、どんぐりむしが、くちばしを突っ込んでいました。
アラカシにも、どんぐりむし、入るんですね。あまり見ない小ぶりの種で、ニセコナラシギゾウのようです。
ほじくり系の虫を採ってる人もいました。
寒くなってからも、楽しみがありそうです。


ユース昆虫研究室2020 第7回
2020年10月18日(日)10:00〜15:00
県立淡路島公園
お天気:曇りのち晴れ
出席者:明尾・梶原・木下・清水・谷野・長谷川
スタッフ:阪上・坂本・内田(テネラル)・八木(ひとはく)
同行:難波さん(淡路景観園芸学校)・大谷さん(淡路島公園)・海部さん(淡路島公園ボランティアスタッフ)


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