ユース昆虫研究室2020、2021の2年間、淡路島公園にお世話になりましたが、今回が最後の現地調査です。来月からは室内作業になります。
両年とも新型コロナウイルスの影響で春の調査ができず残念でしたが、いろんな虫に出会え、いろんなエピソードが創出されましたね。
期末テストの子が多く参加者が少なかったですが、この日も、おもしろいエピソードがございました。
虫とりは、やればやるほど、どんなときでも、新たな発見があるものです。
トンネルの壁に・・・
バスを降りて公園に向かうには、高速道路の下のトンネルを通ります。
クモの巣はあるけどほとんど虫がいなくて、たいていつまらないですが、
今回は、新発見!!
まず写真。
ほーら。
イシガケチョウです!!
何なんでしょうね。ライトに来たわけでもなかろうに。
2年間やってると、おもしろいことも、あるものです。
幸先よく公園に向かっていきます。
が、曇ってひんやりしてて、あまり動く虫がいません。
それでも、セイタカアワダチソウの花に、ヤクシマルリシジミが来ていました。
今年の秋は、ずいぶん数が多いです。
花の谷あたりでは、ヤコンオサムシが何匹かと、ツチハンミョウが、ぺっちゃんこに踏みつぶされていました。
ヒメクダマキモドキがのんびり歩いていたり、なぜかスズメガの蛹が転がっていたので、踏みつぶされないように、路傍へ放り投げておきました。
踏みつぶされてなかった、ツチハンミョウ。
キュウシュウツチハンミョウかな? 知らんけど。
もっといるかなと思いましたが、これっきりでした。
1匹目はキープ=虫とりの鉄則です。
カブトムシの幼虫フリーズ
昨年11月15日の調査では、カブトムシの幼虫をたくさん掘り出して、喜んでおりましたね。
今年は、先月10月の時、地表を這い回っている幼虫が多く、挙動がおかしかったです。
今日は、死んでいるけれど、腐っていないし乾いてもいない幼虫が、転がっていました。
これは、感染症ですな。冬虫夏草の類に、侵されているようです。
子実体が出てきたら、おもしろそうです。
ふつう、死んだ幼虫は、ふにゃふにゃになりますが、フリーズしたような状態です。
もっとも、2、30cm掘れば、健康そうな幼虫もいましたので、全滅はしないかと。
牛さんいたよ
林間遊歩道が、落枝や倒木の恐れがあるということで、通行止になっています。
虫とりはいつも、そういう恐れのあるところで、してるんですけどね・・・
公園外の道路を通って、展望広場へ。
その途中に、牛舎があります。
お天気がよくなってきて、牛さんも、気持ちよさそうです。
仔牛ちゃんも、いますね。
昨秋、オオフタホシマグソコガネが林間広場のクモの巣にかかっていまいたが、きっと、このへんからやってきてたんでしょう。
展望広場
空気が澄んでて、対岸までよく見えます。
昼も夜も、たいへんお世話になりました。
雑談しながら、オオスズメバチのオスが飛んでくるのを待っています。
オスは樹液には来ません。高いところを飛び回っています。
何匹か、ゲットしました。
高いところを飛んでいればオス、というわけでもないので、ちゃんと性別を確認してから処置しましょうね。
毒針はありませんが、オスでも、袋を食い破ることはあります。
さようなら〜
林間広場へ降りてきました。
昨年は、このあたりに、アシナガバチのオスがよくいて、オオスズメバチも何匹か採れました。
解散後、谷に架かる橋の手すりに、フタツトゲササキリがいました。竹につくササキリです。
最後の最後に、1種類追加。
メスがいないかな、と、叩きましたが、みつかりませんでした。
見納めです。
ながらく、お世話になりました!!
ユース昆虫研究室2021 第8回
2021年11月14日(日)10:00〜15:00
兵庫県立淡路島公園
お天気:晴れ
出席者:上原、梶原、菅藤、公森、清水、谷野
スタッフ:坂本、内田、八木