この時期としては、お天気は、よかったです。
梅雨らしい、蒸し暑い日でした。
はりちゅう名物=色とりどりのバラが咲いておりますが、昆虫戦士たちは、バラの花には、目もくれません。
4月、5月と、主な園路をいっしょに歩いたので、今回からは、自由です。
目標の虫を想定しながら、思い思いの、虫とりに。
6月といえば、クワガタでしょう。
ちゃんと懐中電灯を持ってきてますね。よい心がけです。
アベマキやコナラの「めくれ」には、ヒラタクワガタが潜んでいるのです。
こんな感じです。
ほか、ひたすら木を蹴飛ばす。
大中小のノコギリクワガタが、落ちてきたようです。
とくに狙いを絞っていない人たちは、こんな感じ。
自分は、この時期特有のチョウやガがいないかな、と気にして歩きましたが、ぜんぜんダメでした。
アカメガシワがちょうど咲いていましたが、クリの花は、ほぼ終わっていて、がっかり。
そのせいなのか、さっぱり、虫がいません。
園路を歩いていても、ぜんぜん、ちょうちょが飛びません。今の時期なら、ダイミョウセセリとかオオチャバネとかいそうですが、おりません。ヒョウモンチョウも、ぜんぜん。
虫がいなくて寂しいというのは、ちょうちょが飛ばないから、ということがよくわかりました。
内田くんによると、アカメガシワには、ヒメトラハナムグリが来てたそうです。ちゃんとすくえばよかった・・・
虫がいなくて寂しいときは、衰弱木のルッキング。運動神経を使わない、地味な採集です。
撮影後、逃げられてしまいました。
ナラ枯れが進んだコナラの樹幹で、発見。
って、どこに何がいるか、わかりますか? 中学生たちは、なかなか気づきませんでした。
写真の真ん中に、フタモンウバタマコメツキが、下向きにとまっております。
枯死した木に生えたキノコの間を、キノコムシたちがちょろちょろ出入りしていました。
ヒメオビオオキノコかな? よく似たのが3種あります。
いっしょにいた、キノコゴミムシ。斑紋、そっくりです。
どちらも、刺激的な臭いが出ます。どっちが毒虫なのか、どっちも毒虫なのか。
幸か不幸か、衰弱した木はけっこうありますので、こまめに見て回れば、地味な採集は堪能できると思います。
桜の園の下の湿地には、キイトトンボが少しとハラビロトンボが大量にいました。
サラサヤンマでもいないかな、と思って訪ねたのですが、こんな感じでした。
さて、お昼休みです。
冷房入れてくださってて、快適に昼食。
午後も、みんな、虫とりに出動。
チョウ狙いの戦士が扇山へ登るということで、付いていく人、多数。元気ですね。
扇山の山頂でのようす。
たまたま遊びにこられてた島岡良治さんが撮影してくれました。ありがとうございます。
そういうことで、今日は、だれも標本づくりをしません。
一人寂しく標本つくりながら、サービスセンターで待機しておりました。
何人かは、3時をすぎても、帰ってきません。
最終部隊が戻ってきたのは、16時半をすぎていました。
お目当ての虫はいなかったようですが、それなりに楽しかったようで。ごくろうさま。
今回から、土足禁止。
これはすばらしい。ほとんど、掃除の必要がありませんでした。
次回からも、よろしくお願いします!
ユース昆虫研究室2022 第3回
2022年6月19日(日)
兵庫県立播磨中央公園
お天気:曇り
出席者:逢澤、梶原・木下・坂上・杉本・谷野・徳田・原田・日野H・日野N・藤井・細川
スタッフ:内田・八木・吉水