6月なのに、虫がいない・・・ユース昆虫研究室2022第3回



この時期としては、お天気は、よかったです。
梅雨らしい、蒸し暑い日でした。

色とりどりの、バラが咲いています。バラ園なだけに。

はりちゅう名物=色とりどりのバラが咲いておりますが、昆虫戦士たちは、バラの花には、目もくれません。

4月、5月と、主な園路をいっしょに歩いたので、今回からは、自由です。
目標の虫を想定しながら、思い思いの、虫とりに。

6月といえば、クワガタでしょう。

木を見上げたり
のぞいたり

ちゃんと懐中電灯を持ってきてますね。よい心がけです。

アベマキやコナラの「めくれ」には、ヒラタクワガタが潜んでいるのです。

こんな感じです。

ヒラタクワガタ

ほか、ひたすら木を蹴飛ばす。
大中小のノコギリクワガタが、落ちてきたようです。

とくに狙いを絞っていない人たちは、こんな感じ。

ナナフシがいた

自分は、この時期特有のチョウやガがいないかな、と気にして歩きましたが、ぜんぜんダメでした。

アカメガシワがちょうど咲いていましたが、クリの花は、ほぼ終わっていて、がっかり。
そのせいなのか、さっぱり、虫がいません。

園路を歩いていても、ぜんぜん、ちょうちょが飛びません。今の時期なら、ダイミョウセセリとかオオチャバネとかいそうですが、おりません。ヒョウモンチョウも、ぜんぜん。

虫がいなくて寂しいというのは、ちょうちょが飛ばないから、ということがよくわかりました。

内田くんによると、アカメガシワには、ヒメトラハナムグリが来てたそうです。ちゃんとすくえばよかった・・・


虫がいなくて寂しいときは、衰弱木のルッキング。運動神経を使わない、地味な採集です。

サクラの衰弱木に来た、ヤツメカミキリ

撮影後、逃げられてしまいました。

ナラ枯れが進んだコナラの樹幹で、発見。
って、どこに何がいるか、わかりますか? 中学生たちは、なかなか気づきませんでした。

写真の真ん中に、フタモンウバタマコメツキが、下向きにとまっております。

枯死した木に生えたキノコの間を、キノコムシたちがちょろちょろ出入りしていました。
ヒメオビオオキノコかな? よく似たのが3種あります。

いっしょにいた、キノコゴミムシ。斑紋、そっくりです。

キノコゴミムシ

どちらも、刺激的な臭いが出ます。どっちが毒虫なのか、どっちも毒虫なのか。

幸か不幸か、衰弱した木はけっこうありますので、こまめに見て回れば、地味な採集は堪能できると思います。


桜の園の下の湿地には、キイトトンボが少しとハラビロトンボが大量にいました。

キイトトンボ。かわいいです。
若いメス。オスも若い時は同じような感じ
成熟しつつあるオス
成熟したオス

サラサヤンマでもいないかな、と思って訪ねたのですが、こんな感じでした。


さて、お昼休みです。

冷房入れてくださってて、快適に昼食。

午後も、みんな、虫とりに出動。

チョウ狙いの戦士が扇山へ登るということで、付いていく人、多数。元気ですね。

扇山の山頂でのようす。

たまたま遊びにこられてた島岡良治さんが撮影してくれました。ありがとうございます。

そういうことで、今日は、だれも標本づくりをしません。
一人寂しく標本つくりながら、サービスセンターで待機しておりました。

何人かは、3時をすぎても、帰ってきません。
最終部隊が戻ってきたのは、16時半をすぎていました。

お目当ての虫はいなかったようですが、それなりに楽しかったようで。ごくろうさま。

今回から、土足禁止。

これはすばらしい。ほとんど、掃除の必要がありませんでした。

次回からも、よろしくお願いします!


ユース昆虫研究室2022 第3回
2022年6月19日(日)
兵庫県立播磨中央公園
お天気:曇り
出席者:逢澤、梶原・木下・坂上・杉本・谷野・徳田・原田・日野H・日野N・藤井・細川
スタッフ:内田・八木・吉水


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