ユース昆虫研究室2023、過去最大の人数で、開幕しました。
例年、ユースのスタッフとしてOBの大学生をお願いしているのですが、大学生の多くが遠方に出払っているので、今年は近隣在住の社会人に応援をお願いしております。よろしくお願いいたします。
会場は、兵庫県立丹波並木道中央公園(丹波篠山市)。拠点は、森林活動センターです。
部屋に入りきれないので、軒下にて最初のお話と、スタッフ、参加者の自己紹介。
1回目なので、主なルートをみんなで歩き、地理感覚を養うとともに、今後の虫とりポイントをさがします。まずは、三釈迦山(みしゃかやま)へ登ります。
ぶらぶら歩いて1時間ほどで、山頂に着きました。
山頂は、いろんな虫が集まってきますから、よい虫とりポイントです。今日は、すぐに下山しましたが、弁当持参でここにいると、いろんな虫が採れると思います。スタスタ歩くと30分もかからないでしょう。
見晴らし確保のため、木が伐採されて明るくなっています。展望台の背後のヒノキも伐採してくれたら、さらにいいんですけどね。。。
あちこちにコバノミツバツツジが咲いていてきれいです。曇っていたのであまり虫はきませんでしたが、上の写真の木には、ケブカヒゲナガ(蛾)が数匹、群飛していました。
ヒゲナガガにはいろんな種類がありますが、春に多く見られます。
かなりマニアックなので中学生には紹介しませんでした。スタッフ(阪上)の小瓶に収納されていきました。
山頂付近の地表には、もふもふのビロウドツリアブがたくさんいました。これも、春を代表するかわいい虫です。
よく見ると、多くの個体が、産卵していました。土留めの杭が好きなようです。
孵化した幼虫はどこで何してるんでしょうね・・・?
午後は、森林活動センターを拠点に、近くを自由に探索。
主なポイントとしては、調整池と、森林活動センター付近の材置き場、法面のクヌギ等の植栽地かな。
販売用、薪置き場です。スギの薪には、ヒメスギカミキリが運動会をしていました。
スタッフ(堀内、坂本)は、「ビャクシン、おらんかなあ」「クリストフ、いそうやけどなあ」などと探しておりましたが、みつかりませんでした。
材にはカミキリやタマムシなどいろんな虫がやってきます。毎回チェックするといいですよ。
ほじくり系得意な中学生は、カブトムシの幼虫をゲット。これまでの経験が蓄積されてるのでしょうね。どこへ行っても簡単にみつけてくるようです。
数人は、標本製作に取り組みました。
スタッフが、ほぼマンツーマンで、手ほどきしてくれます。
標本作りは、いいですよ。集中力が培われます!!
昨年から、虫とりに行く前に、今日の目標を書き出すことにしていました。
目標は、どれも達成できませんでした。
春になるといっぱい飛んでたミヤマセセリ、各地でいなくなってるんじゃないか? 昨年のはりちゅうにも、いませんでした。理由不明。ちょっと心配。
今日はコツバメもいませんでした。ツマキチョウはかろうじて1匹。
朝は晴れていましたが、しだいに雲が多くなって北風も吹き、午前中はちょっと肌寒かったです。午後は風も収まって暖かい日差しに恵まれました。
昨日だったら一日中冷たい雨で悲惨でしたから、ラッキーでしたね。
解散後、15時半頃から雨が降り出しました。しばし雨宿り状態を経て西日が差し、帰り道には、きれいな虹が出ていました。
これは吉兆。今年のユースはきっといいことあるにちがいない!!
2023年4月16日(日)曇りのち晴れ、夕方通り雨
参加者:石川、稲垣、大井、岡本、公森、佐竹、杉本、強矢、徳田、仲山、西川、西久保、原田、日野陽、藤井、渕上、細川、堀、村本、森山、安田、横井(22名)
スタッフ:内田、川崎、阪上、坂本、堀内(途中から)、室崎、吉水、八木
採集した昆虫:ハラヒシバッタ、ヤブキリ、ニシキリギリス、アシナガバチ、カブトムシ、ヒメスギカミキリ、コガタコオロギ
ハラヒシバッタ、ニシキリギリス、ヤブキリ、コガタコオロギは背丈の低い草むらにいました。ヤブキリは成虫になったら樹上で暮らしますが幼虫のときは草むらに暮らしているそうです。アシナガバチはシラカシの木の上にいました。イモムシを狙っていたと思います。カブトムシはまだ幼虫でした。見つけたところにはまだ幼室はなかったです。
強矢
“虹が出た! ユース昆虫研究室2023開幕” への1件のコメント
昆虫研究室、今年度よりお世話になります。
虫好き、山好きな娘、とても楽しかった!!自由に色々させてもらえるねんでと、大喜びで帰ってきました。
標本作りも教えてもらえてワクワクで、さっそくその日の夜に、黄蝶二匹他、作っていました。
次はほんとうの虫取り網が欲しい!!と、次回も楽しみにしていました。(とりあえず家にあった魚捕り用の網を持たせたので(笑))
一年間どうぞよろしくお願いします。