7月7日は雨の特異日。そのあとなのでだいじょうぶかな、と期待しましたが、お天気は悪かったです。雨はそれほどでもなく、傘やカッパはほとんど不要でしたが、空が暗かったです。昼行性の虫たちが動きません。
ニイニイゼミの羽化
朝から、いいことがありました。
丹波大山駅8時41分着の電車で公園へ。事務所手前のコナラの木の根元で、ニイニイゼミの羽化を発見。お天気が悪いと変な時刻に羽化することがけっこうあります。これはラッキー。
発見したのは9時前でした。
発見時は羽化の前半が終わったところ=割れた背中から体が出て宙ぶらりんになって脚を乾かしているところでした。
ニイニイゼミは、アブラゼミとちがって、最初から翅に模様が付いています。アブラゼミだと翅は真っ白からスタートです。
よっこいしよ、と起き上がるシーンが羽化のクライマックスですが、ニイニイゼミの特性なのか、この個体の特性なのか、数分かけてゆっくり起き上がります。
ここまで、20分くらい。小雨の中、いい観察ができました。
三釈迦山へ
雨はほとんどありませんが、鉛色の空です。
アゲハやいろんな虫が来るかなと三釈迦山へ登る人と、ふもとでカブクワや水モンを探す人、に分かれて出発しました。
三釈迦山の山頂付近。
リョウブの花が満開で、一帯が甘い匂いに包まれています。
汗をかいて山頂へ行きましたが、虫は飛んでませんし、リョウブの花も静かです。
しかし、12時前、少し空が明るくなりました。
その瞬間に、いろんなアゲハが次々と目の前をかすめていきました。
これはいい!と思ったのもつかの間。10分も経つと再び空が暗くなり、雨も降りだす始末。残念ですが、ゲームオーバー。
虫とりはお天気に左右される、ということがよくわかりました。
カブクワ研修会
坂本師匠の導きによるカブクワさがし、収穫があったようです。
よく図鑑に出てるような太い木の幹の樹液酒場にいろんな虫が取り囲んでいる、みたいなことはほとんどありませんからね。
こういうところを探しましょう。
地表付近や高いところに樹液が出てることもあります。
すき間には、コクワ、スジクワ、ヒラタが入っています。ライトもあるといいね。
細い木にいることもあります。これは植栽されたシラカシ。
この木にノコギリのペア、ミヤマがいるそうです。わかりますか?
落ち葉捨て場をほじくると、カブトムシが出てきます。
クワガタを戦わせて遊ぶ人たち。
標本にする人。
本日の虫
クワガタさがしの途中にいた幼虫。背中の眼状紋が妖気を発していますね。自分は初めて見ました。
三釈迦山登山口にいた幼虫。こんな時期にマイマイガ? と思いましたが、ちがいます。
やばそうに見えますが、無害です。
水もののケースには、イモリやオタマが入っていました。
つかまえた虫を、リストアップ。
本日の成果です。
このあとに思い出したり追加された種:クワカミキリ、ハグロトンボ、ヒメアカタテハ
14時半頃から、ひどい雨に。途中じゃなくて、よかったです。まだ戻ってきてない人もいますが。
時間のある人は、終了後も延長戦。
来月はいよいよ強化合宿です。しっかり準備してくださいね。
2023年7月9日(日)曇り時々雨
参加者:石川・上原・公森・佐竹・強矢・徳田・仲山・西久保・原田・日野な・日野陽・藤井・細川・堀・森山・安田・横井(17名)
スタッフ:川崎・坂本・八木