丹波並木道中央公園、2023年現地調査の最終回。
朝、濃い霧がかかっています。冬の丹波は霧が名物なのです。
10時頃になると霧が晴れて青空に。今日はいいお天気です。
今年は寒暖の差が激しく、ここ数日は10月並みの高温ということで、この日もポカポカ陽気となりました。
2023年のユースでいちばんいい天気だったかも。
今日の活動は、越冬昆虫の採集。主に「オサ掘り」と「朽木割り」です。
どっちにしますか、ときくと、ほとんどの人は朽木割りの方へ行ってしまいました。オサムシよりクワガタの方が人気ということですね。
こちらはオサ掘りの人たち。
ヒノキの樹皮下には、カメムシたちが越冬していました。
ひたすらがんばっています。
ひょっこり顔を出したのは、セミの幼虫でした。
こんなのも。
しかし、オサムシは1匹だけでした。
朽木割りの方は、どうなのかな?
園内には玉切りにされた材があちこちに積んであったり、落枝も適当に転がっています。
オオゴキブリやコクワの成虫、幼虫などが出ていましたが、チビクワガタはみつかりませんでした。チビクワがいたら冬のイベントを楽しくできるのですが、残念です。
立ち枯れの木には・・・
トゲアリが営巣していました。
トゲアリは、毛糸に絡みつくそうです。ひっつき虫みたいに、動物について、分散してたりして。
午後は、飛ぶ虫の採集になっていました。
気温も高くなり、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、キチョウなど、成虫越冬のチョウがよく飛んでいました。
秋の虫も、まだ生き残っています。
クロコノマチョウがいました。
これです。
飛んでくれないとわからないですね。
クロスジフユエダシャク。これは今の季節限定の蛾です。
今日の虫たちです。
これで、丹波並木道中央公園での調査は、おしまいです。
1月からは、ひとはくで、標本制作やデータ整理をします。
トゲアリで、展足の練習するといいですね。
みんなが練習するだけの数は、じゅうぶんありそうですよ!
ユース昆虫研究室2023 第9回 丹波並木道中央公園(兵庫県丹波篠山市)
2023年12月10日(日)
お天気:晴れ
参加者:石川・大井・公森・佐竹・杉本・強矢・仲山・西久保・日野な・日野陽・藤井・渕上・堀・森山・安田・横井
スタッフ:内田隼人・八木 剛