12月は小春日和でした。


丹波並木道中央公園、2023年現地調査の最終回。

朝、濃い霧がかかっています。冬の丹波は霧が名物なのです。

霧の中の恐竜。映画のシーンみたいです。

10時頃になると霧が晴れて青空に。今日はいいお天気です。

今年は寒暖の差が激しく、ここ数日は10月並みの高温ということで、この日もポカポカ陽気となりました。

2023年のユースでいちばんいい天気だったかも。

今日の活動は、越冬昆虫の採集。主に「オサ掘り」と「朽木割り」です。

どっちにしますか、ときくと、ほとんどの人は朽木割りの方へ行ってしまいました。オサムシよりクワガタの方が人気ということですね。

こちらはオサ掘りの人たち。

ヒノキの樹皮下には、カメムシたちが越冬していました。

ハートガイダ(エサキモンキツノカメムシ)

ひたすらがんばっています。

ひょっこり顔を出したのは、セミの幼虫でした。

こんなのも。

幼体のイモリも土中で越冬。

しかし、オサムシは1匹だけでした。

マヤサンオサムシ。かなり傷んだ個体でした。

朽木割りの方は、どうなのかな?

園内には玉切りにされた材があちこちに積んであったり、落枝も適当に転がっています。

オオゴキブリやコクワの成虫、幼虫などが出ていましたが、チビクワガタはみつかりませんでした。チビクワがいたら冬のイベントを楽しくできるのですが、残念です。

立ち枯れの木には・・・

トゲアリが営巣していました。

トゲアリ、かっこいいです。

トゲアリは、毛糸に絡みつくそうです。ひっつき虫みたいに、動物について、分散してたりして。

午後は、飛ぶ虫の採集になっていました。

気温も高くなり、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、キチョウなど、成虫越冬のチョウがよく飛んでいました。

秋の虫も、まだ生き残っています。

ヒメアカネ

クロコノマチョウがいました。

これです。

飛んでくれないとわからないですね。

クロスジフユエダシャク。これは今の季節限定の蛾です。

今日の虫たちです。

これで、丹波並木道中央公園での調査は、おしまいです。

1月からは、ひとはくで、標本制作やデータ整理をします。

トゲアリで、展足の練習するといいですね。
みんなが練習するだけの数は、じゅうぶんありそうですよ!

左右の黒いかたまりも、です。

ユース昆虫研究室2023 第9回 丹波並木道中央公園(兵庫県丹波篠山市)
2023年12月10日(日)

お天気:晴れ

参加者:石川・大井・公森・佐竹・杉本・強矢・仲山・西久保・日野な・日野陽・藤井・渕上・堀・森山・安田・横井

スタッフ:内田隼人・八木 剛


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