オオゴキブリの雌雄は区別できるのか?


室内作業の続きです。

春のような陽気で、ついつい外へ出かけたくなりますが、並木道の虫の整理もよろしくね。次回が最終回やからね。

今日の部屋は実習室です。

丹波並木道の虫のリストをつくりますが、標本だけじゃなくて、写真のデータも集約します。スマホ普及率は、ほぼ100%。虫を見つけたらまず写真撮る、という人も多くなりました。

人によって状況がちがうので、自分のペースで作業をします。

これから標本をつくる人。

標本をつくる虫がいっぱいある人

ホームステイでアメリカに行ったときにつかまえた虫。新大陸の虫は随分違うね。

リストを作る人。

図鑑で種名を調べる人。

リストには、わかる範囲でいいので、雌雄の区別も書いてください。

虫によってどの部位に性差が出るのかはちがいますが、アンテナや前脚、腹端の形状でわかることが多いです。チビクワみたいにわからない虫もありますが。

内部生殖器を見れば済むのですが、それではつまらないので、外形での区別点を探ります。

カナブンの雌雄は、簡単にわかります。さて、どこが違うかな? どっちがどっちでしょう?

答えは、少し後に。

オオゴキブリは前胸の形でわかるんじゃないか、と坂本くんが言ってました。

オオゴキの雌雄、考えたことなかったな。それらしい個体を、比べてみましょう。

上から
横から
前から

答え。この特徴ではよくわからない。

たしかに、右の個体の方が前胸背板の前縁が上方へそり返ってますね。彫りの深さとかは、かなりビミョウ。ちょうど今週はオオゴキがいっぱいいるところに行くので、もっとたくさんの個体を見てみたいところです。

右がオスだとして、朽木の中とかで戦うんかね・・・?

カナブンは、このとおりです。

坂本くんによるとオスは腹部が凹んでいるそうです。なるほどたしかに。自分は前脚で区別していました。コガネムシ類は前脚でわかることが多いです。

今日も楽しくチビクワ採集。好きなんですね〜

入れ物いいですね。こんなのも、ユースが始まった頃にはたぶんなかったです。いい時代になりました。

こちらもご立派。


ユース昆虫研究室2023 第11回 人と自然の博物館 実習室
2024年2月18日(日)
お天気:曇り
参加者:稲垣・大井・公森・佐竹・杉本・強矢・徳田・仲山・西久保・日野な・日野陽・藤井・森山・横井
スタッフ:内田・坂本・中瀬・室崎・八木


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