夏休みの初日となった7月20日(土)、夜の調査プログラムです。
真夏の日中はとても暑くて、昆虫採集には不向き。やっぱり「夏は夜」です。
当初予定は21時まででしたが、希望者は「オールナイト」ということに。
さて、どのような状況だったのでしょうか?
★2013年7月20日(土)15:00~21:00(〜翌朝) 兵庫県立六甲山自然保護センター(記念碑台)
出席者:坂本・篠谷・高尾・徳田・半井・福井・室谷(以上7名)・阪上洸多(テネラル)・一井弘行(トンボ&チョウ屋)・八木(ひとはく)
お天気:晴(未明に一時霧)
15時すぎから、三々五々に集合という感じ。
17:43 人が集まったので、荷揚げ。発電機を運んでいます。
19:11(ちょうど日没時刻) ナイターセットの設営が完了しました。
この日は見通しがよく、大阪湾が一望できました。関西空港から和泉山脈、紀伊水道、四国まで見えました。
19:20 夕焼け空がすばらしかった! 街中では建物が多くて、こんな空は見えないもんね。
19:24 点灯しました。
19:54 ちょこちょこと、虫が来ます。
20:05 ニレキリガが数匹。コガネムシは多くありません。ヒメコガネとコフキコガネくらい。ツヤスジも1匹いたかな。
20:08 ナイターと夜景のハーモニー。正面は、堺、泉北あたり。
20:38 何やらじゃんけんをしています。アケビコノハだったかな?
こんな感じで、夜が更けていきました。
夜景がキレイということはよいお天気。月齢11.8で、月もピカピカ。虫はあまり増えません。
23:16 カブトムシで遊んでいます。ナイターに飛んで来た1匹と街灯の下で拾った1匹。
23:27 駐車場の街灯を見回っています。
ヒメボタルを採りに行こうと山道に入りましたが、メス1匹に終わりました。さすがに時期が遅いようです。
1:28 展翅、展足しています。
1:36 ミイラのように寝てる人もいます。
1:57 ナイターと月のハーモニー。あまりうれしくないですが、月もキレイでした。
2:00 まだまだハイテンションな、少年たち。私は眠ることに。
3:19 3時頃、「ガソリンがなくなった!」と、叩き起こされました。
「もう終わったらええやん」と答えると、
「霧が出て、カトカラが10匹以上来た!」とのこと。
ならしかたない。再点灯しよう。
霧が吹き上がってきて、ふしぎな感じになってました。かなり寒いのですが、突然、蛾が増えました。えらいもんですね。ナイターはお天気次第ということを実感。
3:51 それまでミイラのように眠ってた人がつかまえた、シロシタバです。
虫は多くなかったですが、この夜は、いろんなカトカラが採れましたよ。タダ、オニベニ、マメ、ゴマシオ、アミメ、カバフ、それにシロシタバ。好成績だと思います。赤、白、黄色と、カラフルだし。
その後も、「明るなってきた!、夜明けやあ!」などの叫びがきこえていました。
となりでテントを張っておられたハイカーの方々には、ちょっと気の毒な一夜だったかもしれません。
銅像のグルームさんも、びっくりでしょう。
翌朝は9時すぎに解散としましたが、虫とりをしながら帰ったでしょうから、さてその後はどうなったのか。
次回は、3泊4日の「強化合宿」です。
ペース配分を考えて、楽しみましょうね。
(八木 剛 記)
◆みんなの感想◆
ぼくはみんなのなかでも最初にねてしまい、今でも悔しい気持ちでいっぱいですが初めて見る蛾にもあえて、とてもいい経験になりました。あと、灯火採取の翌日の虫取りで少し遅いですが人生初エゾゼミの捕獲も経験することができました。今回の虫取りは、ぼくにとってとてもいい経験になりました。(福井)
2001年からスタートした「ユース昆虫研究室」は、 兵庫県立人と自然の博物館が主催するセミナーの一つで、昆虫が好きな中学生だけを対象としています。2013年度は、兵庫県神戸県民局環境課との共催で開講し、1年間の調査結果は、兵庫県立六甲山自然保護センターで展示発表する予定です。
“オールナイト、おつかれさま!(7月20日)” への1件のコメント
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もう少し早くから霧が出ていてほしかったけど、
3時から4時まで多くの蛾が捕れました。
お天気の神様に感謝です。
六甲山では何が捕れるか、疑問に思ったので、ピットホールを6個仕掛けたところ、
マヤサンオサムシ2匹、ヒラタシデムシ6匹
マイマイカブリ1匹等が落ちました。
強化合宿は、天気の良いことを、
願って行きたい。