オオスズメバチに刺されてしょんぼりする人、温かく?見守る?人
★2011年9月11日(日)10:00〜15:30 明石市立文化博物館/兵庫県立明石公園
出席者: 小川・江田・坂本・菅澤・中谷・藤田・牧田・松井・溝手・望月(以上10名)・中瀬・前田さ・前田め・森野(テネラル)・一井(明石文博)・八木(ひとはく)
真夏に戻ったような暑さでした。夏枯れの続きのような感じで、あまり虫は多くありませんでした。
前田慧くんが、オオスズメバチに刺されました。あとで現場を見に行くと、近くに巣がありました。採集に集中していて、巣に気づかず、ハチを刺激してしまったようです。みなさんも気をつけてくださいね。
スズメバチがたくさんいるな、と思ったときは、なぜたくさんいるのか、原因を特定してください。ふつうは、エサがあるか、巣があるかです。巣があるときは、同じ場所からハチが出入りしていますので、飛び方を見れば、すぐにわかります。 人のまわりをハチがぐるぐる飛び回るようなときは、危険です。考える前に、すぐにその場を離れてください。
前田君は、刺されたあと、すぐに走って現場を離れました。また、他のスタッフに電話をし「ポイズンリムーバー」で応急措置をしました。スタッフが来るまでの間は、日陰でおとなしく座っていました。これらは、刺されたあとの措置として、正しかったです。また、前田君といっしょに採集していた中学生のみなさんは、危険を知り、すぐに現場を離れました。これも、正しい措置でした。
1発刺されたのは残念でしたが、その後の措置としては、よかったと思います。虫とりをしていれば、ハチに出会うことは必ずあります。危険を回避するトレーニングを積んでください。
前田くんは、黒い服を着ていました。やはり、黒い服は狙われやすいのかもしれません。ハチは、服にとまって、服の上からブスっと刺したそうです。
ハチに詳しい(オオスズメバチにも刺された経験あり)ひとはくの大谷先生によると、刺されたら「我慢するしかない(有効な薬はない)、今後刺されないよう気をつけること」だそうです。
<当日のムービー> その1:ハチさされ その2:タイワンウチワヤンマ
<感想>
●朝9時半頃にチャイロスズメバチ?がとんでいたが、逃げられてしまい悔しかった。
あんまりいい虫が採れなかったけれども楽しい一日だった。
(牧田)
●ほとんど虫を採れなかったが、好きなスズメが沢山採れたので良かった。次回こそ沢山虫を採ろうと思った。(小川)
●とても暑くて大変でした。捕りたかった昆虫はいなかったけど、ギンヤンマが捕れてよかったです。チョウも二種類捕れましたが羽がボロボロだったので残念でした。(望月)
●網を見たらコイチャコガネが引っ掛かっていました。ハンミョウは厳つくてカッコいいのでうれしかったです。(菅澤)
●あまり何も採れなかった。網を忘れたり、毒ビンに入れようとして逃げられたりすることもあり、抜け抜けだった。(溝手)
<成果>
●ギンヤンマ2exs タイワンウチワヤンマ5exs ナミヒカゲ1ex ヒメキマダラセセリ1ex コミスジ1ex オオゴミムシ1ex ハムシの一種1ex オオクチキムシ1ex ハナアブの一種1ex ツチバチの一種1ex(牧田)
●ヒメスズメバチ×5 クマバチ×1(小川)
●ミンミンゼミ♂ タイワンウチワヤンマ ギンヤンマ♂ ノシメトンボ ウスバキトンボ ハグロトンボ♂ クロアゲハ コムラサキ♂ スズメバチ♂ コクワガタ♀(望月)
●・ハンミョウ×1 姫掘 ・オオアオイトトンボ×4姫掘 ・ヒメスズメバチ×1姫掘 ・コクワガタ♂×1姫掘 ・リスアカネ×1姫掘 ・キンケハラナガツチバチ×1姫掘 ・オオスズメバチ×3テニスコート付近 ・コイチャコガネ×1 気が付いたら網に‥‥(菅澤)
●カツオゾウムシ×3(アオヤンマの池より博物館よりの池の草)・ヨツボシオオキスイ×1(樹液) ・?ハムシ×3(アオヤンマの池の草)・?ツチバチ×1(アオヤンマの池近くの草)(溝手)
真夏のような暑さです
ポイズンリムーバーで応急措置
巣がありました。ハチが出入りしています。
そのときつかまえたオオスズメバチを標本に
シオカラトンボ
アブラゼミ
ギンヤンマを狙っています
福島秀毅先生にハチを教えてもらってます
水辺で涼んで?います
ウチワヤンマが、飛んでいたヒメミズカマキリをキャッチしました。
タイワンウチワヤンマ。こちらの方が多かったです。
2001年からスタートした「ユース昆虫研究室」は、 兵庫県立人と自然の博物館が主催するセミナーの一つで、昆虫が好きな中学生だけを対象としています。2011年度は、明石市立文化博物館と共催で開講し、1年間の調査結果は、明石市立文化博物館で展示発表する予定です。