ユースの強化合宿も後半戦。
体に疲れもたまってきますし、自分の体力の限界を正しく見極められるようになることも強化ポイントの一つです。
3日目早朝。
きれいな青空です。昼間の虫取り暑そうだね…
朝ごはんはそうめんです。
中学生のみんなは麺つゆを希釈せずに使おうとしてましたね。なにごとも経験が大事です。
この後、自分たちで好きな具をはさんで、昼ご飯用のホットドッグも作りました。
朝ごはんの後は昆虫採集へ。
道端に生える野イチゴを食べてビタミンCを補給…
西岳(標高1010m)を登りながら昆虫採集。
当初は地図記載の登山道を行く予定でしたが、人が立ち入らないためか道が消滅していたため、リフト沿いを上がることに…
ひたすら坂道。虫採りに体力は必須です。
時々現れるミヤマカラスを追っている人が上図の右端に網だけ写っています。
日差しはきつく坂道もしんどかったですが、湿度が低く、時々吹く風がとても気持ちよくて、関西と東北の違いを感じました。
2時間程かけて山頂到着。
山頂に近付くにつれてお花畑が広がり、虫の密度もぐっと高まります。
みんなで集合写真。
山頂で昼ご飯を食べた後は自由行動。チョウやトンボを追いかけました。
夕飯は八木先生特製グリーンカレー!!中学生たちもカレー作りを手伝います。
ルーなど一切使わず、スパイスから手作りです。ほんとうにおいしかったです!
ご飯もとてもきれいに炊けました。
火起こしから手伝ってくれた子、ありがとう。
夕食の後はナイターへ。場所は昨日と同じ場所で行いました。
3日の昆虫大捜査線に参加していた家族と一緒に飛来する虫を観察。
子どももたくさんやってくる虫に大喜びでした。
ヤンコウスキーキリガもやってきました。
見た目からして神々しいです。
昼間は穏やかだったはずの風がすさまじくて、かなりシーツがあおられていました。
おかげで続々と飛んでくる大型の蛾はシーツに止まることができず、周囲をパタパタ舞っていたり、地面に落ちていたり…
シロシタバやオニベニシタバがやってきた頃、ムラサキシタバが飛来!!
誰かの「ムラサキシタバや!」って声に半信半疑ながら網を持って立ち上がるとほんとに飛んでいて、
私も本気で採りに行きました。
短時間に合計4匹飛来したようでした。
中学生の多くはムラサキシタバの素晴らしさを全然わかってなかったみたいなので少し紹介…
蛾を採っている人の多くが持っている「原色日本蛾類図鑑」
この図鑑は基本個々の蛾に対して分布やサイズ、出現時期、見分けのポイントなどが書かれているのですが、
この図鑑のムラサキシタバの解説には筆者のコメントまで載っています。
「見事な蛾で、それを得たときのうれしさはまた格別である!!」
わざわざ格別とまで言われる蛾ですよ!
採った人はそのありがたさをかみしめながらきれいに標本を作ってください。
採った虫を整理する人たち…
そんなこんなでハードな3日目は終了。
4日目ともなるとみんなの疲労もピークに…。
しかし、キャンプで一番大変なのは後片付けです。
結局帰るぎりぎりまで、テントを片づけたり、レンタルしたキャンプ用品が見つからなかったりとあわただしく、
ほとんどの人が虫捕りにはいけませんでしたね。
今回の合宿は昆虫採集+キャンプ in岩手 ということでなかなかハードでしたが、
中学生たちにはいい経験になったのではないでしょうか?
採集旅行となるとこんなもんです。
みなさんたくさん虫を採っているとは思いますが、標本作り頑張ってください。
(川﨑 安寿 記)