10月に入って、突然、秋がやってきました。日中汗をかかずにすごせるのは、久しぶりのことですね。
枯れ枝の先には、そこここにナツアカネが止まっていました。秋ですね。
コスモス畑が満開。
晴れればいろんな虫たちがやってきそうですが、あいにくの曇天でした。チャバネセセリがちょっといるくらい。
このお天気だと、今日はビーティングをするくらいかな。あとは、キイロスズメバチのオスがいっぱい飛んでるよ。
と、さっそくキイロスズメ狩り。
直線的に猛スピードで飛びますが、どこから来るかわからないので、つかまえるのはなかなか難しいです。
ゲットしました。
よくできました。引き続きお楽しみください。
と、ここまでは良かったのですが・・・
スズメバチに刺されました!
という電話が・・・
「なにスズメバチなん? キイロ?」
「オオスズメバチです」
「え、なんで刺されたん?」
「オスやと思ってつかんだら刺されました」
さわるときは、オスであることを確かめてからにしようね〜〜〜
オオスズメバチのオスは来月だからね〜〜〜
と、ついさっきのミーティングで伝えたけどね・・・おいおい、話きいてへんやんか。
「で、どこにおるん、どうしてるん」ときくと、「さっきのとこで、リムーバーしてます」というので、そのままおとなしくしているように指示し、ようすを見に戻りました。
刺された箇所から血が出ています。ちゃんと使えてるようです。
しだいに、人だかりが。
たまたまいっしょにいた仲間がポイズンリムーバーを持っていました。命の恩人として感謝するように。
ポイズンリムーバーは、時間が経つと効果がないといわれている器具です。すぐに措置できたことで症状が軽減された可能性があります。
しばらく措置したあとは、水道水で洗う&冷やします。
いつも強気な彼もちょっと心配だったようで、スマホで「ハチ刺されの措置」を調べたり、家族に報告したりも。
「どうしたらいいですか、どうなるんですか、薬はあるんですか」とかきくので、「走り回らんとおとなしくしとけ、何日かしたらかゆくなるわ、薬はない」と答えました。
電話ヒアリングにより、巣に近づいたときなどのハチによる積極的な攻撃を受けたのではなく、捕獲した1個体に触れて刺されたということがわかった。多量のハチ毒は入っていないと思われ、ポイズンリムーバーによる措置も機能しているようであった。10〜20分経過後も患部の腫れはほとんどなく全身状態にも急変の兆候は見られなかった。以上のことから、とくに医療機関に駆け込む必要はないと判断した。
というのが根拠です。
ポイズンリムーバー、携帯しておくと安心かもですね。自分はいつも持っていますが、虫とりでは、全員いっしょに行動するわけではないですから。
でも、それ以前の問題として、ハチを採るからには、ちゃんとオスメスの区別を確実にできるようになりましょう!! わからないなら、手でつままない。
つぎの写真はキイロスズメバチですが、オオスズメバチでも区別点は同じです。頭が小さくアンテナが長いのがオスです。大きさや斑紋は変異があるので気にしません。慣れないうちは、オスだと思っても念のためアミの上から指じゃないものでハチを圧迫して、毒針を出さないかどうか確認するといいです。
ちなみに、来月はオオスズメバチです。昨年の記事(↓)参照ください。
さて、ハチだけじゃなくて、秋の虫をさがさねば。
メインの園路から見える範囲はキレイに草刈りされていますが、調整池のまわりに、ようやくセイタカアワダチソウのお花畑を見つけました。
いい感じに「雑草」が茂っていて、チョウやトンボなど、いろんな虫がいました。
ただし、秋の宿命的に、こうなります。
調整池にいた虫たちです。
その他、見られた虫たちです。
14時頃からは小雨も降り出して、ほとんど虫とりは終了。一部の人は標本づくり。
たくさんいた親子連れもいなくなり、なぜか「鬼ご」をする中学生たち。
ハチに刺された人も、走り回ってますね。ま、だいじょうぶだということです。
今日の虫です。やや寂しいですね。
ユース昆虫研究室2023 第7回 丹波並木道中央公園(兵庫県丹波篠山市)
2023年10月8日(日)
お天気:曇りのち小雨。
参加者:石川・稲垣・上原・公森・佐竹・杉本・強矢・仲山・西川・西久保・藤井・堀・森山・安田・横井
スタッフ:阪上洸多・八木 剛
“キイロスズメバチのオスがたくさん。ええねんけど、刺されんとってくれよな。” への1件のコメント
オオクモヘリカメムシは、青りんごの匂いです。